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高崎 保浩の Fun Fan Driving
第3回 シートポジションについて(前編)

今回は車を運転する上でとても大切な「ドライビングポジション」=「シートポジション」 についてお話してして行きます。


レーシングカーの運転時は、皆さんが想像している以上にシート位置を含めた
ドライビングポジションを大切にしています。

シーズンのスタート前や、新しいマシンに乗る時は、必ず、数ミリ単位の調整を重ねて、
自分の体型・好みにあわせたシートポジションを探ります。

納得行くポジション設定が出来ないと、一日では作業が終わらない事も・・・

これはドライビングポジションがラップタイムはもちろんの事、身体への負担などに大きく
影響するからなんです。
1000分の1秒を争うレース競技では、ドライバーもマシンの一部にならなければいけないので、
実際にサーキットを走り出す前のこうした準備がとても重要です。

でも、これって決してレーシングマシンに限っての話しではありません!

コーナリング時の横G、加減速時の縦Gなどは、
一般道を走ってる以上、それ程気にする必要は
ないと思います。

レーシングマシンではなくとも、適正なドライビングポジションをとる事で、
他車や通行人などに対する急激な対応を迫られた時の反応速度や、
長時間ドライブ時の肉体的疲労の軽減などに大きく効果があります。

じゃあ、具体的にはどんな風にポジションを決めたら良いの?



その前にまず、一般道でよく陥りがちなパターンを2つ程ご紹介。


ケース1
【寝そべり系】

図1:大きく寝そべっています。

背もたれを大きく寝かせ、腕が突っ張ってしまっている状態。
若い男性に多く見られるケースですね。

この状態では視野が低く、見通しが悪くなってしまう上に、
腕にハンドルを十分にまわす余裕がありません。

それが原因で急激なハンドル操作が難しく、非常に危険なポジションだと言えます。

片手を添えただけの状態では、適正なマシン操作はまず不可能だと考えても
良いですね。


ケース2
【前傾系】

図2:少し窮屈な姿勢。

初心者や、女性ドライバーに多くみられるのがこのパターン。
ハンドルにしがみついてしまう様な体勢で、
車のすぐ前方を見過ぎてしまい、
視野が狭くなってしまいますよ〜!

人によってはハンドル操作がしやすいのかも知れませんが、ハンドル操作が
大きく・荒くなりがちじゃないですか?

ハンドルに意識が行き過ぎているので、アクセルやブレーキなどのペダル操作が
心配です・・・

このどちらかにあてまはる方は今すぐにでもシートポジションを調整しましょう!

すっごく運転が楽でスマートに変わりますよ。

後編へ続く

高崎 保浩(たかさき やすひろ)

1982年6月2日生まれ / 兵庫県出身

1994年よりレーシングカートで活躍の後、単身渡仏し、la filiere 入校。 帰国後の2000年、無限フォーミュラチャレンジ参戦し、シリーズチャンピオン獲得。 2001年には、SRS-F(鈴鹿レーシングスクール)入校、主席で卒業。 2002~04年には、フォーミュラドリーム参戦、シリーズチャンピオン獲得。 2005年以降は、全日本F3選手権、SGT300クラス、S耐久シリーズなどに参戦。

現在、日本で注目されているプロレーサーの1人である。 経験に裏打ちされた車や運転に関する豊富な知識、および、そのレクチャー&レッスンには定評がある。

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