前回の「ステアリングの正しい握り方」に続き、今回は「正しい操作方法」について お話ししたいと思います。
図1:正しい握り方。
【実際にステアリングを左右に切ってみましょう】
これまでシート位置やステアリングの握り方などを細かくお話ししてきましたが、
ここで一度実際にステアリングを左右に180°ずつ切ってみて下さい。
左右に切った時に腕が伸びきってしまったり、
腕が窮屈だったりお腹にあたってしまう
と言う人はシート位置に問題があります!
もう一度シート位置の微調整を行ってみてくださいね。
全ての調整がうまく行っていると、下記の図の様になるハズです。
図2:正しいシート位置。
※腕に余裕があり、180°切り込んだ状態でも上半身が浮いてしまう事がなく
スムーズにステアリング操作を行う事が出来ます。
※ここでオススメテクニック!※
切り込んだ時に重なりあった下側の腕の手の平を開いて、ステアリングに親指を
ひっかける様にすると、よりスムーズな操作が出来ますので是非お試しあれ。
図3:親指位置。
※このテクニックはサーキット走行でも使えます!!
こうやって180°まではステアリングから手を離してしまう事がなく操作するクセを
つける事で、急な挙動変化にもスピーディーかつ安全に対応出来る様になります。
始めの内は違和感があるかも知れませんが、まずは7日間頑張って下さいね!
一度身につけてしまうと、特に意識せずとも自然に操作出来る様になります。
【リリースに注意!】
街中でも若い男性や女性の方に多いですが、ステアリングをリリース(中立に戻す)
時に「手をパッ」と離してしまうパターン。
これ、非常に危険極まりないです。。。
車は自然に真っすぐ前に進もうとするので、ステアリングから手を離せば自然に
中立のポジションまでステアリングは戻って行くのですが、車の運転を一時的に
放棄したも同然の行為です。
図4:中立のポジション。
ステアリングが戻るスピードを調整できず、車が「曲がり過ぎ・曲がらな過ぎ」から
事故に繋がる危険はもちろん、テールスライドを起こした時にはステアリングの位置
を正確に把握できず大きな危険が伴います。
ステアリングをリリースする際は、
「どちらかの手が必ずステアリングに触れている」
と言う事を意識して下さい!
【まとめ】
二回にわたってステアリング操作の方法をお話しして来ましたが、
大体のイメージは掴んでいただけましたか?
運転が上手い(速い)人ほど、ステアリング操作は
「驚く程スムーズでゆっくり」行っています。
余裕をもったステアリング操作には
「車の挙動を感じ」「周辺視野を大きく」「少し先を予測」
しながら走行する事が非常に大切なポイントです。
それらを実行する為にも、正しいシート位置・ステアリングポジション・ステアリング操作
を身につけて、より安全かつスムーズにドライビングを楽しんで下さいね!
それでは次回の更新でまたお会いしましょう。
1982年6月2日生まれ / 兵庫県出身
1994年よりレーシングカートで活躍の後、単身渡仏し、la filiere 入校。 帰国後の2000年、無限フォーミュラチャレンジ参戦し、シリーズチャンピオン獲得。 2001年には、SRS-F(鈴鹿レーシングスクール)入校、主席で卒業。 2002~04年には、フォーミュラドリーム参戦、シリーズチャンピオン獲得。 2005年以降は、全日本F3選手権、SGT300クラス、S耐久シリーズなどに参戦。
現在、日本で注目されているプロレーサーの1人である。 経験に裏打ちされた車や運転に関する豊富な知識、および、そのレクチャー&レッスンには定評がある。

