こんにちは!レーシングドライバーの高崎保浩です。
今回は車好きな人も、そうでもない人も必ず通る道? 「ガソリン給油」についてお話ししたいと思います。
図1:ガソリン給油は誰でも通る道。
ここ数年でセルフサービスのガソリンスタンドが本当に多くなりましたよね。 見かける事も少なくなって来た有人系のガソリンスタンドだと、給油はもちろん 日常点検なども行ってくれますが、いつもこのコラムを読んでくれる皆さんだったら 余裕でセルフ点検出来ますよね?(笑)
少しだけ話しが逸れてしまいましたが、このセルフサービスのガソリン給油。 事前講習などがある訳でもありませんし、免許所持の有無や年齢を問われる事も ありません。
音声ガイダンスでわかりやすく操作方法などをナビゲートしてくれるとは言え、 可燃物を取り扱う訳ですから、最低限のルールだけは理解しておかないと大きな 事故に繋がります。
【目に見えないから危ない!?】
図2:静電気を除去しよう。
ガソリン給油中にタバコを吸うのは言うまでも無くNGとしまして(たまに見かけます、 非常に怖いです・・・)、体内に溜まった静電気の存在を侮ってはいけませんよ! 写真の通り、給油マシンには「静電気除去シート」が備え付けられているので、必ず タッチ→放電してから作業に移りましょうね。
液体のガソリンが引火するのにはそれなりの温度が必要ですが、給油口から気化した ガソリンには静電気レベルでも簡単に引火します! 静電気は目に見えない事から、ある種、喫煙よりも危険度が高いと言えますね。 空気が乾燥しがちな季節には特に注意して下さいね。
【トリップメーター使ってますか?】
図3:トリップメーターを使おう。
ガソリン給油のタイミングを計るのに役立つのが、インパネの給油レベル表示(給油マーク)。 なのですが、意外に見落としがちなのが「TRIPメーター」だったりします。 任意のタイミングからの走行距離を計測、表示出来るちょっとした優れ物なのですが、 その存在すら知らない人が多い事に驚く事もしばしば。。。
給油毎にメーターをリセットすれば、燃費計算やより正確な給油タイミングを掴む事が 出来るので、これを使わない手は無いですよ! 行楽シーズンは来るまで長距離を移動する機会も多くなると思うので、「使った事がない。。。」 と言う方は是非この機会に使用してみて下さいね。
【番外編 油種間違えに注意!?】
図4:油種間違いにご用心。
これは僕が10代の頃にフランス留学をしていた時の話しです。 先輩ドライバーと車で移動中、サービスエリアで給油をする事になりました。 トイレに行きたかった先輩は僕に給油をお願いしてその場を去って行きました。
日本ではセルフのスタンドなんて無かった頃だし、10代そこそこの僕は給油と 言う物をした事がありませんでした。 それに加えてフランス語も未熟で、どれがレギュラーでどれがハイオクかもわから ない状態。 でも、先輩の言いつけですから給油はしなければいけません。
「普通は軽油・レギュラー・ハイオクの順番で並んでるハズだから真ん中で!」と、 適当に!?給油完了。 少し不安でしたが、根拠の無い自信って奴ですね(笑)
そして再びドライブ開始、快調に走る車、これなら予定通りサーキットに到着できそう、 なんて思っていた矢先。
「あれ?あれ?(ガラガラガラガラ←エンジンから異音発生!) お前、もしかして・・・・?」
そう、その「もしかして」です。 どうやら僕はガソリン車に軽油を給油してしまったのです。 あの時は本当に殺されるかと思いました(笑)
先輩ドライバーの移動スケジュールと、レンタカーのエンジンをメチャクチャに破壊した 赤っ恥エピソードでした。 皆さんも、くれぐれも油種の間違いには気をつけて下さいね!!
それでは次回の更新でまたお会いしましょう。
1982年6月2日生まれ / 兵庫県出身
1994年よりレーシングカートで活躍の後、単身渡仏し、la filiere 入校。 帰国後の2000年、無限フォーミュラチャレンジ参戦し、シリーズチャンピオン獲得。 2001年には、SRS-F(鈴鹿レーシングスクール)入校、主席で卒業。 2002~04年には、フォーミュラドリーム参戦、シリーズチャンピオン獲得。 2005年以降は、全日本F3選手権、SGT300クラス、S耐久シリーズなどに参戦。
現在、日本で注目されているプロレーサーの1人である。 経験に裏打ちされた車や運転に関する豊富な知識、および、そのレクチャー&レッスンには定評がある。

